「旭川は治安が悪い」と聞き、転勤や進学、旅行をためらっていませんか。
重大事件の報道やネット上の投稿が強く印象に残る一方、街全体の安全性はイメージだけでは判断できません。
旭川市の2025年の犯罪発生件数は1,270件で、人口1,000人当たりでは全国水準を下回っています。
この記事では、悪い評判が広がった理由を犯罪統計、繁華街の特徴、過去の報道などから整理します。
注意したい場所や時間帯、住まい選び、防犯対策も紹介するため、旭川で安心して暮らせるかを冷静に判断できます。
旭川の治安が悪いと言われる理由をデータから検証

旭川について調べると、「治安が悪い」「怖い事件が多い」といった言葉を目にすることがあります。
しかし、検索結果やSNSに現れる印象と、街全体の犯罪リスクは必ずしも同じではありません。まずは、なぜ旭川に悪いイメージが生まれたのかを、報道、地域環境、犯罪統計の特徴から整理します。
全国報道された重大事件の印象が強く残っている
旭川の治安が悪いと言われる大きな理由の一つは、全国的に報道された重大事件の印象です。発生件数が少なくても、被害の内容が深刻であったり、若者が関係していたりすると、人の記憶に強く残ります。
ニュースやインターネットで繰り返し取り上げられた結果、一つの事件の印象が旭川市全体に広がる場合があります。ただし、重大事件が発生した事実と、日常的な犯罪発生率が高いかどうかは分けて考える必要があります。
いじめ問題と行政対応への不信感が地域イメージに影響した
旭川では女子中学生をめぐるいじめ問題が全国的に報道され、学校や教育委員会などの対応も注目されました。
この問題は刑法犯の件数だけでは測れない地域社会への不安を広げる要因になりました。現在の状況を確認する際は、過去の報道だけで判断せず、旭川市教育委員会が公表する相談窓口やいじめ防止に関する取り組みも確認することが大切です。
繁華街では夜間のトラブルを警戒する必要がある
旭川市中心部には飲食店が集まるさんろく街があります。
酒類を提供する店舗が多い場所では、旭川に限らず、酔客同士の口論、暴行、客引き、置き引きなどに注意が必要です。
夜間に利用する際は、明るい大通りを歩き、知らない人について行かないことが基本です。飲酒後は一人で長距離を歩かず、タクシーや代行運転を利用すると安心です。
粗暴犯の割合が全国より高く不安を感じやすい
旭川市の2025年の刑法犯認知件数1,270件のうち、粗暴犯は221件で、全体の17.4%でした。
北海道の14.7%、全国の8.0%より高い割合です。ただし、これは旭川が全国より危険だと直ちに断定できる数字ではありません。凶悪犯は13件で構成比1.0%であり、全国の0.9%と大きく離れてはいません。
SNSで衝撃的な情報ほど拡散されやすい
SNSでは平穏な日常より、事件や迷惑行為などの衝撃的な情報が広がりやすくなります。
投稿者の体験が事実でも、市内全域で同じ状況が続いているとは限りません。情報を見る際は投稿日、発生場所、警察発表の有無を確認し、北海道警察や旭川市の公式情報と照合しましょう。
地域ごとの環境差が旭川全体の評価に置き換えられている
旭川市内でも、駅前、繁華街、郊外の住宅街では人通りや夜間照明が異なります。
ある地域で感じた騒音や酔客の多さが、旭川全体の評価に置き換えられることがあります。引っ越し先を探す場合は、市全体の口コミより、候補物件から駅、学校、スーパーまでの経路を確認してください。
冬の暗さや人通りの少なさが体感的な不安を強める
旭川の冬は日没が早く、積雪や寒さによって歩行者が少なくなる時間帯があります。
犯罪が起きていなくても、暗く人通りのない場所では不安を感じやすくなります。物件を確認する際は、除雪状況、夜間照明、バス停までの距離も見ておきましょう。
犯罪統計で見る旭川は本当に治安が悪いのか
治安を客観的に考えるには、犯罪総数だけでなく、人口当たりの発生件数や犯罪の種類を見る必要があります。旭川市と北海道警察が公表する2025年の確定値を基に確認します。
2025年の犯罪件数と人口当たりの発生状況
旭川市の2025年の刑法犯認知件数は1,270件で、2024年の1,195件から75件増えました。一方、人口1,000人当たりの犯罪発生件数は4.0件です。北海道は4.8件、全国は6.2件であるため、旭川市はどちらも下回っています。旭川市全体を全国でも特に犯罪が多い都市と評価する根拠は乏しいといえます。
窃盗犯と粗暴犯の件数から読み取れる傾向
2025年に最も多かったのは窃盗犯で717件でした。粗暴犯は221件、知能犯は82件です。自転車や自動車、手荷物の管理を徹底し、電話やメールで金銭を要求された場合は、その場で判断せず公式窓口へ確認しましょう。
統計と治安のイメージが一致しない理由
犯罪統計は警察が認知した事件を集計したもので、騒音、路上飲酒、危険運転など、体感的な不安のすべてを表すものではありません。旭川の治安は、犯罪件数が全国水準より少ないこと、粗暴犯の構成比が高めであること、場所と時間帯による差があることを組み合わせて判断する必要があります。
旭川で治安に注意したい場所と時間帯
旭川市内に常に危険な場所があると決めつけるのは適切ではありません。ただし、駅周辺、繁華街、夜間の駐車場などでは基本的な警戒が必要です。
旭川駅周辺と買物公園を利用するときの注意点
JR旭川駅周辺には商業施設、ホテル、飲食店が集まります。旭川平和通買物公園ではイベント時に人が増えるため、財布やスマートフォンの管理に注意しましょう。深夜は照明と人通りのある経路を選び、公共交通や宿泊施設の情報を事前に確認してください。
さんろく街など繁華街を夜間に歩く際の対策
さんろく街では酔客や客引きに注意し、知らない店へ強く誘われてもその場で入店を決めないようにします。貴重品は常に携帯し、帰宅方法を同行者と決めておきましょう。トラブルを見かけても自分で止めず、店舗スタッフや警察へ相談してください。
住宅街や駐車場で気をつけたい身近な犯罪
自転車は短時間でも施錠し、車内には荷物を見える状態で残さないようにします。集合住宅を選ぶ際は、共用玄関、防犯カメラ、郵便受け、駐車場の照明を確認しましょう。
旭川で安心して暮らすための防犯対策
住まいの選び方や毎日の行動を変えることで、犯罪被害の可能性を下げられます。旭川では防犯設備に加え、冬季の移動手段まで確認することが重要です。
女性の一人暮らしで確認したい物件と帰宅経路
オートロックだけでなく、窓の構造、モニター付きインターホン、防犯カメラ、共用部の死角を確認します。
物件から駅やバス停まで歩き、街灯、コンビニ、交番、人通りを昼と夜の両方で見てください。
子育て世帯が学校や地域環境を調べる方法
通学路の交通量や冬の除雪状況を確認し、学校のいじめ防止方針や相談窓口も調べます。児童館、公園、図書館など、子どもが困ったときに助けを求められる場所も把握しておきましょう。
冬の旭川ならではの移動リスクと安全対策
反射材と滑りにくい靴を使用し、交差点では車が停止したことを確認してから渡ります。吹雪や大雪の日は気象庁、北海道、旭川市、道路管理者の最新情報を確認し、不要不急の外出を控える判断も必要です。
旭川への移住や旅行を治安の評判だけで判断しないために
旭川には旭山動物園や買物公園などの施設があり、医療、商業、教育機能も集まっています。治安の悪い評判だけで選択肢から外さず、公式データと生活条件を組み合わせましょう。
住む場所は昼と夜の両方を現地確認する
駅やバス停までの照明、コンビニや交番、駐車場の死角、近隣店舗の騒音、冬の除雪状況を確認します。現地確認が難しい場合は、不動産会社へ具体的に質問してください。
警察や旭川市の公式情報を定期的に確認する
北海道警察と旭川市が公表する犯罪統計、防犯情報、不審者情報を確認しましょう。自宅が旭川中央警察署と旭川東警察署のどちらの管轄かを把握しておくと、相談時に迷いません。
数字と生活環境を組み合わせて自分に合う地域を選ぶ
旭川市の人口1,000人当たりの犯罪件数は北海道と全国の水準を下回ります。一方、粗暴犯の構成比や繁華街の夜間環境には注意が必要です。安全か危険かを二択で決めず、自分が利用する場所と時間帯を基準に地域を選びましょう。
まとめ
旭川の治安が悪いと言われる背景には、全国的に報道された重大事件やいじめ問題、繁華街での夜間トラブル、SNSによる情報拡散があります。
ただし、旭川市が公表する2025年の人口1,000人当たりの犯罪発生件数は4.0件で、北海道の4.8件、全国の6.2件を下回っています。
そのため、旭川市全体を特別に危険な都市と決めつけるのは適切ではありません。
一方、粗暴犯の構成比は全国より高いため、繁華街の深夜帯や人通りの少ない場所では基本的な警戒が必要です。
移住や進学を検討している人は、候補地域を昼と夜に歩き、冬の除雪や交通手段も確認しましょう。
公式統計と現地の生活環境を組み合わせ、自分に合った地域を選ぶことが大切です。

